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promise ring ⑩

promise ring10話目、最終話です。



さぁ、お楽しみ下さい。



続きからどうぞ。













キレいな、満月だった。



テラスには、心地よい風が吹いている。



もう、冬も間近だというのにその風はどこか暖かく、彼女の髪を揺らした。



「マキナ、私とハヤテは話があるから少し席を外してくれるかしら?」



アーたんがそう言うと、マキナはスススッと座っている席を僕たちから距離を取った。



その顔はキラキラと輝いていて、期待に満ち溢れている。



「マキナ、だから……」



「話だろ?大丈夫、邪魔しないよ!」



「……………………」



アーたんは諦めたのか、「はぁ……」とため息をつくと僕に向き直った。



「マキナには、たくさん覚えなきゃいけない事があるの。昔のアナタのように」



「うん。ずっと、アテネに褒めてもらうんだ。喜んでもらうんだ、って叫んでたよ。よっぽどアーたんの事が大事なんだね」



「もぉ……それで、ハヤテ。あの両親はどうなったんですの?風の便りで一億五千万で売られた、って聞いたけれど」



「……正しかったのはアーたんで、間違ってたのは僕だった。両親は、捕まったって」



「そう……」



「けど、三千院ナギお嬢様が助けてくれた。だから、僕はこうして生きてるんだ」



「本当は、私が助けたかったのに……けど、私が見つけた時にはハヤテはもう助けられた後だった。幸せなら、それで良いって。けど……」



アーたんは、そこで言葉を切った。



そして、ポケットから何かを取り出す。



「それは難しかったですわ。ハヤテを思い出す度に、指輪を握りしめて自分の気持ちを押さえ込んでた」



そうして、アーたんは指輪を空に掲げた。



「自分だって、幸せになりたかったのに……」



その横顔はどこかもの悲しそうで。



だからこそ、僕はアーたんを幸せにしないといけない。



そう、思った。



「アーたん。指輪、つけてみてよ」



「え……?でも……」



「良いから」



「……ハヤテはワガママね」



アーたんは不満顔で、けれど嬉しそうに指輪を自分の指に嵌めた。



「似合うかしら?」



「うん、とっても」



「ふふっ……そう言えば、今日はハヤテの誕生日ですわね」



「アレ?アーたん僕の誕生日知ってたっけ?」



「私は白皇の理事長ですのよ?ハヤテの誕生日はおろか、退学にする事だって簡単ですわ」



「……………………」



「だから……ハヤテに指輪をプレゼントしようかしら。前あげた指輪は、あの両親が売ってしまったものね」



「その必要は無いよ」



「え?でも……」



「だって、ここにあるから」



そう言って僕は、ポケットから指輪を取り出した。



「嵌めて、良いかな?」



「当たり前ですわ」



指に嵌めると僕は、手を空にかざした。



「……何か、くすぐったいや」



「ふふっ……似合ってるわよ、ハヤテ」



「そう?アーたん」



「えぇ……」



「なぁ、アテネ。大事な話ってそののろけ話か?」



「……………………」



ゴソゴソゴソ



アーたんは懐から百ドル紙幣を取り出すとマキナに手渡した。



……それ、一万円ですよね?



「マキナ、百ドルあげるからハンバーガー食べてきなさい」



「ホントか!オレハンバーガー大好き!お箸使わなくてすむからな!」



「そう。いっぱい食べてくるのよ」



「あぁ!いっぱい食べてくる!」



そう言うと、全力疾走でマキナは白皇を出て行った。



……何個食べるつもりなんだろう?



「……マキナは、アホな子だから……」



「あ、うん。そうなんだ」



「でも……根は優しいのよ?」



「うん。あ……そうだ。今、僕の誕生日会をやってるからアーたんも来ない?」



「え?でも、私が行ったら悪いでしょ?」



「大丈夫。皆、優しい人だし、ヒナギクさんもアーたんの事知ってるみたいだったから。何より―――」



僕はそこでアーたんに向き直った。



月光が照らし出す彼女は、美しくて、キレいで。



女神の名に恥じぬ姿だった。



「今の、僕の姿を見て欲しいんだ」



「……もぉ、ハヤテは……まぁ、良いですわ。行きましょう、そのバーティ会場に」



そう言ってアーたんは立ち上がった。



僕も、ゆっくり立ち上がる。



ふと空を見上げると、二つの星が寄り添うように輝いていた。
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[ 2009/11/28 22:34 ] SS ハヤテのごとくSS | TB(0) | CM(0)
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