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St.バレンタイン~橘ワタル~


どうも、彗星です。
バレンタインSSはとある3人の一話完結と言いましたが、何だかんだいって短編集になりそうです。

・・・けど、まぁ、まだ一話分しか出来てませんが。
全部で大体4~5ぐらいかと。

まずは橘ワタル編です。


『チョコとヘタレと小さなおはぎ』


続きからどうぞ。






『チョコとヘタレと小さなおはぎ』


「……伊澄。良い天気だな」
「そうね。ワタルくん」

「……伊澄。寒いな」
「そうね」


……ダメだ。さっきからこの調子で会話が弾まない。
折角のバレンタインデー。
やっぱり、義理でも良いから好きな女の子からチョコレートが欲しい。


「伊澄。甘いモノ、食べたくないか?」


少し、つっこんでみる。


「そう?」


つっけんどんな答え。
そう言えば、さっきナギからメールが来た。


『鍋が倒せない』


何があったのかは想像がつく。
けれど、それはナギの―――
言わば、女の戦いだ。どうしようもない。

そもそも、俺には俺の戦いがある。
好きな女の子からチョコレートが欲しい。
そんな、男の戦いが。


「俺は欲しいかなー、何て」
「そう」


……ヤバい。早速敗北しそうなんだが。
今のところ、伊澄の返事は「そうね」か「そう」の二通り。

俺、マジで嫌われたか?


「伊澄―――」
「そうね」
「全自動会話設定!?」


ホントに嫌われたのか?
いや、しかし、嫌われるような事は……

…………。……………………。
……以外とあるかも。


「……伊澄。その、正直に答えてくれ」
「そう」
「お、お……お、お、お……」

「俺のこと、嫌いか?」と言う言葉が口を出ない。
もし、「そうね」と答えられた時のことを想像すると怖い。
下手したら、暫く立ち上がれないだろう。


「お、お、お~……。お、長万部の特産品ってな~んだ?」
「へ?」


ちっがぁぁぁぁぁう!!
違う!違うだろ俺!!
何だよ長万部って!

……俺って、ヘタレなのか?
そう思うと、ため息が出た。


「毛蟹」
「へ?」
「毛蟹よ。ワタルくん」


暫くして、「あぁ、長万部の特産品」と気づく。
そうか、毛蟹か。


「よ、良く知ってたな。長万部の特産品なんて」
「常識よ」


キラン、と伊澄は上機嫌に答えた。
機嫌が良さそうだし切り出すなら今だ!


「伊澄―――」
「そう」
「やっぱり全自動会話設定!?」


……今年も、チョコレートをくれるのはサキだけか?





―――俺はどうすればいい?
俺は正座して痺れた足を感じながら、そう呟いた。

ちらっ、と部屋の外へ視線を泳がす。そこには、有名な日本庭園に負けず劣らず壮大な庭が広がっていた。

―――俺はどうすればいい?
もう一度、呟く。
……いや、伊澄の家に来るのが嫌な訳じゃない。むしろ、嬉しいぐらいだ。
第一、伊澄から伊澄の家に誘ってくれたのはこれが初めて。
嬉しくないわけがない。


「ワタル君?どうしたの?」


じっ、と固まっている俺を不思議に思ったのか、伊澄が首を傾げた。


「え?あ、あぁ。何でもない」


そう言って、俺は机の上に視線を戻す。
一枚のお皿。ついでに二つおはぎが乗っていた。

客間に通されて、伊澄が持ってきた二つのおはぎ。
……俺はこれをどう受け取れば良いんだ?


「伊澄。このおはぎどうしたんだ?」
「私が作ったのよ」


伊澄の、手作り……?
待て、待つんだ。
今日はバレンタイン。
もしかして、チョコレートの代わりか?
いや、けど、チョコレートの代わりにおはぎなんて聞いたことない。どっちだ……?


「こんな話は知ってるか?」


耳元で、言葉が囁かれた。
バッ、と辺りを見渡すが誰も居ない。


「話?」
「何十年も前、まだ日本ではチョコレートが高級品で変えなかったころバレンタインデーに何を渡したと思う?」


……確かに。
チョコレートが最初から子供のお小遣いで買えたわけではないだろう。
だったら、何だったのか。


「おはぎじゃよ」


…………!!
じゃあ、このおはぎは?
伊澄のことだ。もしかしたらバレンタインデーとはチョコレートじゃなくておはぎを渡すイベントだと思っているかもしれない。

そうだったら。
そうだとしたら。

もしかして。
もしかして。
もしかして―――


「春が来たっ!?」
「まだ二月よ。ワタル君」


……よし、落ち着け。
落ち着くんだ。俺。
ここはさりげなく、けれども男らしい最大級の喜びを伝えなければ。


「伊澄。お、おはぎありがとうな」
「何言ってるの?私とワタル君の仲じゃない」


や、やっぱり伊澄はバレンタインデーの代わりにチョコレートを作ってくれたんだな!
しかも、この言いよう。
このおはぎは本命おはぎと見てもいいだろう!
伊澄の気持ちは分かった。
後は俺の気持ちを―――!


「い、伊澄。俺も―――」
「お腹が減ってるならそうと言ってくれれば……」
「……へ?」


今、何て?


「お腹一杯になった?」
「い、伊澄……。今日、何の日か知ってるか……?」
「え?」
「いや、いい。知らないならいいんだ……」


勘違いどころか、そもそも知らないなんて……

『メールだよ♪』

その着メロで携帯を開く。
……えと、ナギからか。


『メイド魂って何だ?』


知らねーよ。
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[ 2010/02/14 00:00 ] SS ハヤテのごとくSS | TB(0) | CM(0)
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