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生徒会長=メイドの方程式! Vol.1



今日は3月3日。
ヒナギクの誕生日ですね。

さて、記念SS第一話もたyんと間に合ってくれたので一件落着(?)。
一応、PCが触れるときに更新していきたいと思います。

では、【生徒会長=メイドの方程式!】どうぞお楽しみください。



ヒナギク、誕生日おめでとう!



ヒナギクがメイドになる。そんなお話です。






どうやら、この僕、綾崎ハヤテの人生というものは得てして不幸なものらしい。
それも、そんじょそこらの不幸ではなく、客観的に見てもなかなか恵まれていないと言える。

数え上げるとキリがないが、まず一つ。
生まれてきたのがあの両親の下だということ。そのお陰で僕は身を粉にして働き生活費を捻出して生きてきた。
ここからして、なかなかに立派な不幸人生のスタートではないだろうか。


次に、その両親に一億五千万の借金を押し付けられ逃げられたということ。人生どん底。底も見えない奈落へと叩き落とされたとはまさにこのことを言うのだと思う。
そこに現れたのが三千院ナギお嬢様になる訳だが……それはまた、別の話だ。


そして、今現在。
僕は3月に入ったとはいえ、少し肌寒い夜の街をボロボロになった人形を脇に抱え、歩いていた。
過ぎゆく人は疲れ切った僕を横目で見ながら過ぎ去っていく。
冷静に考えると、別に大した不幸でもない。むしろ、僕にしてみればよくある事、だ。

それでも。

すっかり暗くなった空を見上げながら、僕は呟く。


「今日は一年で一番、大切な日なのに……」





【生徒会長=メイドの方程式】





「まいったな……」


僕はそう呟き、「はぁ」とため息をついた。

3月3日。
世間一般的にはひな祭りと呼ばれる今日、僕はお嬢様から久々の休みをもらっていた。

理由は簡単。
その日はヒナギクさんの誕生日だからだ。
……いや、正確に言うとヒナギクさんへの誕生日プレゼントを完成させる為なのだが。
主の冷たい目線に耐え、ちくちくちくちくと縫い上げた手作りのぬいぐるみ。
それが、今年のヒナギクさんへのプレゼントだった。


「はぁ……」


もう一度、ため息をついて脇に抱えたぬいぐるみを一瞥した。
『いつもお世話になってるヒナギクさんへ』と、一針一針気持ちを込めて縫い上げたそのぬいぐるみは、今やボロボロになっている。


「これじゃ、渡せないよなぁ」


そう言いながら、僕はどうにか直らないかぬいぐるみの右足を動かしてみた。

プツッ。


「……あ、足取れた」


不吉な音を立て、僕の望みはいとも簡単に崩れ去った。
綿ははみ出し、右足は根本からもがれたぬいぐるみ。
ここまでくれば軽くホラーだよな……。
そんなことを考えながら、首を振り、空を見上げる。

……ホント、何で今日に限ってこんなにツいてないのだろうか?
道を聞かれること58回。
荷物を持ったお婆さんを助けること42回。
迷子に遭遇すること25回。
挙げ句の果てにはひったくりにあい、トラックに跳ねられ……
気づけば、ぬいぐるみはボロボロ。日はとっぷりと暮れていたのだ。


「さて、どうしたものか……」


もう一度、呟く。
プレゼントに用意したぬいぐるみは渡せない。お金は無い。
そして……。時計に視線を向ける。午後10時。見事に時間すらない。

『一年で一番、大事な日なんだから……』

去年の、ヒナギクさんの言葉が耳に響く。
僕は三千院家執事。大切な人の大事な日に何もしないなんて……。

執事の名折れ!

さぁ、考えろ。
何もない。そんな状況で何か特別なプレゼントを贈るにはどうすればいい?

肩叩き券?いや、そんなのは論外だ。だとすれば、何だ?ヒナギクさんはいつも何を求めている?
……そうだ。いつもヒナギクさんは生徒会の仕事で忙しい。
恐らく、人手不足なのだろう。
それだと大変だし、時間がかかる。
だったら。この僕が微力ながら手伝えば!それをプレゼントすれば、喜ぶまではいかずとも納得はしてくれるはず。
そうだ!それが良い!


「何してるの?ハヤテ君?」
「……へ?」


拳を握り、僕が決意を固めていると突如後ろから声をかけられた。


「ヒ、ヒナギクさん!?」
「そ、そうだけど……」


後ろを振り返ると、そこに居たのはヒナギクさんだった。


「……えと、何故ここに?」
「ひな祭り祭りの事でちょっと遅くなってね。……ハヤテ君こそ、こんなところでどうしたの?」


……どうしたモノだろうか。
ササッとぬいぐるみを後手に隠し、頭をフル回転さえる。
こんな壊れたぬいぐるみは見せられない。
と、言うかトラウマになりそうだ。

しかし、プレゼントは手伝い、と言うのも何かおかしい気がするのも確かだ。


「ハヤテ君?……ところで、その隠してるのは何?」
「へ!?いや、その、何でもないです……っ!」
「あ、もしかして、エッチな本?」
「ち、違いますよ!そんな分けないじゃないですか!」
「ん~?何かその慌てっぷりがあやしいわね~」
「い、いや、その、あの!……た、誕生日おめでとうございます!」
「………ぁ」

ハッ、と驚いた顔をするヒナギクさん。
もう、後には引けない!


「ヒナギクさん!」
「あ…、ありがとう」
「プレゼントは、僕です!!」

そう、言い放った次の瞬間。


「………へ?」


真っ赤に染まった、雛菊の花が咲いた。

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[ 2010/03/03 16:22 ] SS ハヤテのごとくSS | TB(0) | CM(0)
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